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「遺言書」 有りと無しとではどう違う?【Q&A 相続・遺言】

2008.10.30 相続・遺言

「遺言書」 有りと無しとではどう違う?【Q&A 相続・遺言】

相続をめぐるトラブルの多くは、遺言書がなかったために起きているといっても過言ではありません。たとえば、こんなケースがあります。
亡くなったKさんには子供がなかったため、遺産を妻とKさんの兄弟が相続することになりました。兄弟のうちでは死亡している者もいて、その子供が相続人になっており、調べていくうち法定相続人は30人にも達することがわかりました。
 その中には初めて顔を合わす人や、自分がなぜ相続人に該当するのかも知らない者もいました。しかも、相続人は北海道から九州にまで散らばっていて、奥さんはすっかり困り果ててしまいました。
 このような子供のいない夫婦の場合、夫が生前に妻に全財産を相続させるとの遺言書を書いておけば、妻は全財産を誰に遠慮することなく相続できるのです。
 遺言とは、自分の考えで自分の財産を処分できる明確な意思表示です。残された者の幸福を考える上でも、遺言は元気なうちにしっかりと書いておくべきです。
(日本司法書士連合会発行 これだけは知っておきたい相続のポイントより)
(担当:大城 早苗)

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